うつぼのDTMあれこれ2018

1. はじめに

この記事はCSL. Advent Calendar 2018の19日目の記事です。

821(うつぼ)です。

去年はラーメンの話しかしてないので今回はDTM中心でいかせていただこうと思います。
1回生の支援になればと…

理論なんかの話をするので理論に強い諸兄は温かい目で見守ってください。

 (得た知識すべてを完璧に理解しているわけではないので、間違ったことを言ってたりしたらこっそり教えてください。)

 

2.民族っぽい曲について

民族的な曲は好きですか?

僕は好きです。

 

民族曲作る人増えろ

 

アジア系とかケルト系とか、誰しもが一度は聴いたことがあるはず。

何曲か聞いてみましょう

 

聴いてみよう

女子十二楽坊 「自由」

www.youtube.com

 

猫叉Master 「アヴァロンの丘」

www.youtube.com

 

a_hisa 「アルメリアの鳥籠」

www.youtube.com

 

Grand Thaw 「Äventyr

www.youtube.com

 

Laur 「Unknown Civilization

soundcloud.com

つよいですね。

 

最近では電子音楽と民族曲を融合させた現代風の曲も増えており、ジャンルが盛んです。

こういった曲をもし作りたい!となった場合はどうするか、それを僕が知っている範囲でお話しします。

 

スケール

中国や日本などのアジア系だとスケールの4番目と7番目を抜いた通称”ヨナ抜き”が有名ですね。アジア系でも沖縄系の曲に使われる2番目と6番目を抜いた琉球音階なんてものもあります。

このあたりはたぶんDTM講座とかで教えた気がするので知っている方は多いとは思いますが、次に話すケルト系については知らない人も多いんじゃないかと思います。

 

ケルト系の曲には「ドリアンスケール」というスケールが用いられます。これは、Dを1番目として白鍵盤のみを使うスケールです。

ダイアトニックコード(スケール音のみで構成される和音)は同じく白鍵盤のみを使うCメジャーやAマイナーと配置は同じですが、スケールの始まりがDなので1番目のコードはDmになり、トニック、ドミナントサブドミナントの役割もそれに応じて変わってきます。

 

このドリアンスケールは、長調短調といった調の特性に当てはまらないスケールで、「モード」と呼ばれています。

ドリアン以外にもモードはたくさんありますが、本稿では詳しくは説明しないのでググってみましょう。

さて、モードには「特性音」というものがあり、ドリアンスケールにおける特性音はBの音にあたります。この音を多用することでメロディーがそれっぽくなります。

 

トレモロ

民族曲、特にアジア系によく使われているのが「トレモロ」という奏法です。

 

音ゲーマーの人ならトリルという単語を聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

トリルは違う音を高速で鳴らして長音のようにする奏法です。対してトレモロは簡単に言うとトリルの同じ音バージョンで、琵琶や琴などで用いられます。トレモロを使うことにより民族感が増し、曲がワンランク上がる気がします。

 

パーカッション

民族曲で欠かせないのがパーカッションです。

 

クラブ系の曲と違って民族曲はパーカッションがかなり不規則でテンプレがないので、ここが作るときにおける一番の難点だと個人的に思います。

民族特有の打楽器めちゃくちゃ多いし使いどころがかなり難しいものとかありますし。

 

パーカッションを置くときのポイントですが、できるだけ16分や16分3連符などで細かめに置くのがおすすめです。

正直何が正しいのかは僕でははっきりわからないので、猫叉Master氏やRigël Theatre氏の民族色が強めの曲のパーカッションを参考にしてみましょう。(丸投げ)

それっぽくなるから。

 

つらつらと書きましたがこんな感じです。

このテクニックを使えばたぶん民族っぽいのがつくれるはず。

 

信じること

 

3. おすすめプラグイン(有料含む)

ここでは僕が持っている中で良いなと思ったプラグインを紹介します。

有料のものも混ざってるので参考までに。

 

UVI World Suite

有料です。

https://www.uvi.net/jp/world-suite.html

 民族楽器や声ネタ、ループなどがたくさん詰まった総合音源です。

値段はそこそこ張りますが買ってよかったとは思ってます。

 

この音源の中で一番すげえなとなったのがtravelers機能。

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こんなの

 

これは内蔵されているいくつかのループを組み合わせて同時に鳴らせるという機能で、画像の通りパン振りや特定の楽器だけオフにすることも可能。

前述のパーカッション問題もこれで解決できてしまうわけです。

 

お値段は34,000円ぐらい

強いので買おう。

 

SimpleSlide

無料です。(ただし64bitのみ)

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こんなん

サイドチェインをかけるプラグインです。

サイドチェインというのは「キックが鳴るタイミングでその他の音を下げる」みたいなやつ。

クラブ系の曲でよく使われています。

カーブを自由に描けるのでとても便利。無料なのでぜひ。

 

Ozone8/Neutron2 elements

有料(無料)。

自動ミックス、マスタリングプラグイン

とても時間のかかるミックス、マスタリング作業を1分ほどで終わらせるバケモノです。

 

https://www.izotope.com/en/products/mix/neutron.html

https://www.izotope.com/en/products/master-and-deliver/ozone.html

 

elementsだと完璧に2台で全部終了というわけにはいかないので多少はがんばらないといけませんが、それでもめちゃくちゃ便利です。

この前両方とも無料キャンペーンをやっていたので、そのうちまたやるかも。

普通に買うと10,000円ぐらいするので、時を待ちましょう。

 

Vengence シリーズ

有料。

プラグインではなくサンプルパックです

即戦力になるサンプル音源が大量に収録されています。

https://refx.com/samplepacks/

今はセール中なので少し安く買えます。

安心を得ることができます。

 

 

ほかにもKOMPLETEとかWAVESとかもありますが膨大すぎて紹介しきれないので気になる方はググってください。

 

 4. おわりに

いかがでしたでしょうか?

また去年みたいに長ったらしくなりましたが、この記事が誰かしらのためになればうれしいです。

1回生の人たちも民族曲に興味を持ってもらえたら作ってみてくださいね。

 

 

あと来年1月からのラーメン荘スタンプラリーの人員を募集中です。だれか行きましょう。